【牛角白(白オランダ)】は【牛角色(オランダ水牛)】のような茶の縞がなく上品な雰囲気、
【牛角色(オランダ水牛)・淡】は白っぽい地色に茶の濃淡の縦縞が少し入った若々しい印象、
【牛角色(オランダ水牛)・濃】は色が濃く、茶の縞が多く入ったワイルドな印象の印材です。
◆ 全て芯持ち(ツノの中心で最も印材に適した部位)です。
◆ 硬度・粘度ともに黒水牛に優り、耐久性・捺印性に優れています。
◆ 【牛角白(白オランダ)】は、飴色で芯が白く、わずかに白い筋目模様が見えるものもあります。
◆ 牛角色【オランダ水牛】の「淡」と「濃」の色の違いは、上の写真(左)のよりも茶の縞が少なく全体的に茶よりも白っぽいものが「淡」。右の写真のように力強く縦縞が入り、茶色味が強いものが「濃」です。
◆ 自然のものなので縞の入り方は1本1本異なり、同じものは2つとありません。
【豆知識】 オランダ水牛は昔の名前
「牛角(うしのつの) 白」、「牛角 色」と書かれたり、「白オランダ」や「オランダ水牛」と言われたり、表記に揺れがあるこの印材。 理由は、かつてはオランダ植民地であったタイから輸入していたことから、長年「オランダ水牛」と呼ばれていたのが、近年、アフリカやオーストラリア産の陸牛の角に替わっており、『オランダ水牛』では誤解を招くと、平成16年に「牛角(うしのつの)」と表記を改めることになったためです。
ただ、長年使用されていた表記を変更すると、かえって混乱を招くということもあり、いまだに「牛角」に統一しきれていません。
当店でもやむをえず、「牛角(オランダ水牛)」なんていう長い表記を使用しています。